自家用自動車は、軽自動車から小型自動車・普通自動車までサイズは様々ですが、それに応じて車両購入費、維持費も大きく変わってくるものです。
家計の支出の部分を占めるマイカー関係費用の割合は、比較的大きいように思います。
そこで主に決して安くはない自動車にかかわる費用について、スポットを当ててみました。
ここではファーストカー・またはセカンドカーとして、一家に一台はあるであろう軽自動車とコンパクトカーについて比較をしてみようと思います。
軽自動車とコンパクトカー
軽自動車もしくはコンパクトカーといえば小回りが利いて運転しやすく、維持費も抑えられますよね。
昔は軽自動車と言えば装備や性能もそこそこでしたが、車両価格が低価格であることが大きなメリットでした。
しかし最近では、軽自動車の価格帯は上昇し、高額な軽自動車も増えております。
車種によってはコンパクトカーのほうが安いなんてことも珍しくなくなりました。
車両購入の際には、軽自動車かコンパクトカーどちらが本当にお得なのか迷うところだと思います。
前置きが長くなりましたが、それでは始めて行きましょう。
その前に!
用途に合った選択をしよう
まず私が最初にお伝えしたいのは、費用の話ではありません。
用途に合った選択をして欲しいということです。
実際に私の周りで、ワゴン車を購入後子供の送迎で自転車を乗せる必要が出来たからという理由から、買って2年ほどしか経っていないせっかくの新車を手放した人がいます。
他にも人を乗せることが多いのについついワゴンを買ってしまい、後にミニバンに買い変えた人もいます。
決して安くない買い物ですので誰しも慎重に購入するものであると思いがちですが、意外と深く考えずに衝動的に決めてしまう人もいるようです。
あなたは大丈夫ですよね。
知っておいてほしいこと
軽自動車(乗用車)の乗車定員は最大・大人4人です。
コンパクトカーであれば車種にもよりますが、5人(コンパクトミニバンならそれ以上)は乗車できますから、普段は4人乗車できれば十分という方でも、いざというときに対応できます。
車を所有するためにかかる費用
クルマの費用で最も大きいのは車両購入費ですね。
それだけに、殆どの方がどれぐらいの予算にするか。
頭金をいくら用意すればいいか。
家計を圧迫しないようなクルマを購入できるか考えると思います。
しかしクルマは購入してからも、ガソリン代に税金、整備費用など、いろいろとお金がかかります。
それら年間にかかる維持費を、軽自動車とコンパクトカーに分けて考えてみましょう。
クルマを維持するための年間費用
(1)自動車税
(2)重量税
(3)自賠責保険料
(4)自動車任意保険料
(5)車検代
(6)点検料
(7)燃料代
(8)駐車場代
(9)タイヤ、その他消耗品の費用
これだけ項目が並ぶと、本当に車ってお金がかかるものだって、改めて実感してしまいますね。
軽自動車とコンパクトカーの維持費を比較
それでは、軽自動車とコンパクトカーの維持費を比較してみましょう。
いずれもエコカー減税の適用なしの条件。
自動車税 | 重量税 | 自賠責保険 | |
軽自動車 | 10,800 | 3,300 | 15,130 |
コンパクトカー | 34,500 | 12,300 | 15,520 |
(1)自動車税
年に1回支払う自動車税。
軽自動車は10,800円、コンパクトカーは34,500円です。
(2)重量税
重量税は、車検時の費用です。
支払いは基本的に2年に1度です。
軽自動車は、一律6,600円で、1年なら3,300円です。
コンパクトカーは、車体の重さによって変わります。
1トン~1.5トン以下 2年で24,600円、1年で12,300円となります。
(3)自賠責保険
平成29年4月1日以降の12カ月契約の場合
軽自動車は15,130円。
コンパクトカーは15,520円。
実際には、車検時に支払うため、25か月ごとの支払いになります。
(4)自動車任意保険
車種や年齢、契約内容などによってかなり幅があります。
(5)車検費用
車検費用には、車両の点検・検査料、ブレーキオイルや消耗部品の交換などを含めた整備費用がかかります。
また、印紙代や継続検査手続き料もかかります。
(6)点検費用
法定点検は、年に1回受けなくてはいけない定期点検整備です。
費用に加えて整備費がかかる場合もあります。
(8)タイヤや消耗品にかかる費用
タイヤなどの消耗品については軽自動車とコンパクトカーではタイヤの大きさが変わってきます。
タイヤの価格は、コンパクトカーが車格が大きい分比較的高いようです。
またバッテリーなども差がありますが、一概にはいえない部分もあるようです。
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(9)その他・駐車場代
所有者による違いが大きい部分です。
軽自動車とコンパクトカーの維持費の1部分の比較ですが、これだけでも軽自動車のほうがかなり安いことがわかりますね。
まず自動車税の違いが大きく、車検時に支払う重量税、自賠責保険、他に車検時の費用も異なります。
最近の軽自動車は高級化が進んでいることもあり、車両価格はどちらともいえませんが、維持していく上で軽自動車のほうがコスパに優れていると言えますね。
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軽自動車とコンパクトカーのハード面での違い
軽自動車は、ボディサイズが
長さ 3.4m以下、幅 1.48m以下、高さ 2m以下
エンジン排気量 660cc以下
となっています。
コンパクトカーには、明確な定義はありません。
一般的には、長さ4.2m以下、幅1.7m以下で、エンジンの排気量が1.5L以下。
ボディーは、ハッチバックやトールワゴンタイプの車を指すことが多いようです。
ナンバーは、小型乗用車を示す5ナンバー、車検証の区分は小型車となっている車種がほとんどです。
軽自動車とコンパクトカーの体感的な違い
「ボディの大きさ」「エンジンのパワー」「乗車定員」。
室内の広さに関しては、近年軽自動車はトールワゴンボディタイプなどがあり、広くなっているので、一概にはどちらが良いとはいえません。
エンジンパワーは、排気量が大きい分、コンパクトカーのほうに軍配が上がります。
実際に軽自動車とコンパクトカーに乗り比べてみると、違いははっきりと体感できます。
コンパクトカーのほうがエンジンパワーが大きい分、加速や高速巡航に優れていることは誰でもわかると思います。
運転したときの安心感も、コンパクトカーのほうに軍配が上がるかもしれませんね。
まとめ
軽自動車とコンパクトカーでは、表面的に明確な違いがありますが、やはり自分の予算だけではなくニーズに対応できるものを選ぶ必要があります。
そして購入したらできるだけ長く乗ることで、コストの回収率も上がりますし愛着も湧いてくることでしょう。
長く乗っていればこの車を買って正解だったという満足感も出てくると思います。
あなたの素敵なカーライフの一助になれれば、幸いです。