工場や工事現場で働く方たち、酷暑の夏から極寒の冬、お仕事お疲れ様です。
大切な体を守ってくれる作業服は、こすったり、引っかけたり、火花を浴びたりと、過酷な環境の中で消耗が激しいため、劣化が激しいのは仕方ありませんが、おろしたその日に破れたりすることもあり、補修の準備は必要だと思います。
作業服を破れたまま使い続けるのは危険です。見た目だけでなく、機能面でも正常な性能が期待できなくなります。
破れた箇所をそのままにせず、きちんと補修することが大切です。
専門の業者に任せれば、見た目だけでなく、強度にも優れた修理が期待できますが、もしかしたら買い換えた方が安く済むかもしれません。
補修はやり方次第では難しくありません。
独り身のあなた、もちろん不器用なおじさんでも大丈夫。
修理の方法は、使用用途や破れの状態によって様々ですが、丁寧にやればきれいに仕上がります。
簡単補修
補修というと、やれ手で縫うのは大変だ!
ミシンなんて難しそう。
と言い訳する方もおられるようですが、針と糸なしで直しましょう。
材料
補修布と接着剤です。
接着剤は必ず耐水性のものをチョイス。
布は、接着剤と共にDaisoなどの¥100ショップ、またはアパレルショップ、スーパーの衣料品コーナーで手に入りますが、種類が少ない場合は手芸店やはぎれ屋がいいかもしれません。
また、既に役目を終えた作業服の、生地のまだ薄くなっていないきれいな部分を再利用すれば、色、柄の心配はありません。
補修の手順
例1
まず傷んでいる箇所を取り除きます。
このとき目にはっきりと見える部分だけではなく、周囲の薄くなっている部分を含めてカットします。
薄い部分を残すと、早い段階で再び傷みが出てきます。
きれいな形にカットするため、カット部分をマークします。
カットした布を補修布に当て、接着部分の周りをマークしてカットします。
あとは接着剤で貼るだけです。
例2
面倒だ! と思ったら、傷んでいる部分はそのままで、裏から補修布を貼ります。
裏から貼るか表から貼るかですが、裏から貼る方がきれいに見えます。
表からだと補修布の周囲残さず接着剤を塗らないと、その部分が浮いてきます。
他に種類は限られますが、¥100ショップでアイロンで補修できる糊のついた布を利用するのも、便利です。
破れやすい箇所と対策
作業服の中で破れやすいのは、膝部分と臀部です。
また、股の部分は、作業者が前かがみになったときに縫い目が裂けることがあります。
ズボンのサイズが合わず、お尻や太ももに余裕がない場合、破れやすくなります。
作業服に伸縮性があれば、生地が伸び縮みして破れる心配が少なくなります。
小物や携帯電話、財布などをポケットに入れている場合は、膨らんだ部分の表面が擦れて破れやすくなります。
作業服はゆとりのあるサイズの選択と、余計なものはポケットから出しておきましょう。
洗濯の仕方で生地を守る
最後に作業服の洗濯についてです。
❶作業服は、前もってエアブローなどをして、落とせる汚れを落としておきます。
鉄粉などが多数付着したまま洗濯機にかけると、それが故障の原因になることがあります。
❷汚れが激しい場合を除き、大きめのサイズの洗濯ネットを使用します。
洗濯ネットで生地を保護して傷みを予防します。
❸乾燥機にかけると、生地は少しづつですが傷みます。
出来れば、自然乾燥を心がけてください。
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