色々な場所で、長い間放置されたままの切り株を見かけることがあると思います。
切り株は撤去しなくても問題ないと思ってしまうかもしれません。
しかし、切り株を放置しておくことにはリスクがあるのをご存知でしょうか?
切り株を放置しておくことによるリスク
障害物化
切り株の付近を歩いたとき、足もとの切り株に気づくことなく転倒してしまう恐れがあります。
大きな切り株であれば気付きやすいですが、小さかったり草などに覆われたりして分かりにくい場合は、特に危険です。
活発なお子様や高齢者がいる家庭では、転倒などによる大きなケガの原因になってしまうかもしれません。
高齢者は、転倒して寝たきりになる場合があるので、気を付けたいものです。
シロアリの発生
木の種類にもよりますが、放置した切り株がシロアリの温床になる可能性があります。
シロアリは枯れ木や腐った木などを食料とし、土に返すという役割を持っています。
そのため、枯れ木などに集まりやすいという習性があります。
放置した切り株だけに集まるなら問題ありませんが、切り株を食べつくした後には、その近辺の住宅が狙われるかもしれません。
切り株は撤去し、シロアリに狙われないように心がけましょう。
以上のようなリスクに遭わないためにも、伐採と同時に抜根はセット行うことが大切です。
掘り起こして切り株除去
庭木など、大きいものでなければ、道具を使って掘り起こしてしまうこともできます。
体力が必要になりますが、家庭の物でしたら時間をかけてじっくり撤去することも可能でしょう。
体に負担をかけないよう、無理することなくやりましょう。
道具を用意
用意する道具は、スコップとのこぎりですが、土を掘る道具であれば使えます。
のこぎり、または根切はさみなど木の根を切ることができるものであれば問題ありません。また大きいハンマーがあれば、切り株を揺する際に使えます。
私は、固い土を掘るために”つるはし”が重宝しました。
切り株の周りを掘る
まずは、スコップを使って切り株の周りの土を掘っていきます。
木の根が見えてきたら切る
切り株周辺の土を掘っていくと、周囲に広がるように伸びている木の根っこが見えてきます。
それを全て切っていきます。
スコップで掘り起こす
掘り起こしと根の切断を進めていくと、切り株がぐらぐらと外れそうになります。
スコップを切り株の下の方にに差し込み、テコの原理を利用して切り株を持ち上げます。
持ち上がらない場合は、再度掘り起こしと根の切断を繰り返し、ハンマーを使うなどしながら切り株を揺らします。
撤去が完了するまで繰り返します。
薬剤や自然の力を使って分解
「体力を使わずに切り株を撤去したい…」「自分で掘り出すのは面倒くさそう…」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
できれば、なるべく簡単に撤去するのがベストです。
ここでは、薬剤や自然の力を使って切り株を腐らせる撤去方法をご紹介します。
腐葉土で分解させる
切り株を腐葉土で覆い、自然の力で分解させる方法です。
切り株が枯れてから行う方法ですので、除草剤を注入するのではありません。
切り株が枯れたら、ドリルなどで穴をあけ、切り株の周囲に柵を作ります。
柵の代わりになるものがあれば、それでも大丈夫です。
切り株と柵の間に隙間ができないように腐葉土で覆います。
腐葉土が乾かないように定期的に水をやることがポイントです。
1年経てば簡単に崩すことができ、取り除くことができます。
除草剤を使用する
この方法は、除草剤を使って切り株を腐らせるものです。
除草剤で取り除くには、まず切り株にドリルなどで穴をあける必要があります。
穴は真ん中ではなく、なるべく切り株の両脇に開けるとより効果的です。
穴に除草剤を流し込み、蓋をして、切り株が腐るのを待つだけです。
除草剤を使う場合の注意点は、木を切ってから時間が経ちすぎると断面が枯れてしまい、薬剤がうまく吸収されないことです。
木の断面が乾いてしまっている場合は、まだ生きている断面を作ってから除草剤を注入しましょう。
また、除草剤を注入した面が雨に当たっても薬液が漏れないように、ビニールなどで覆っておくことも大切です。
薬液による除去は、グラブによる除去に比べ、非常に簡単で体力も要りませんが、枯らすのに数ヶ月かかるので、すぐに除去したい方にはお勧めできません。
ビニール袋で腐らせる
光を通さない切り株自体に黒いビニール袋をかぶせ、腐らせるという方法もあります。
手間はかかりますが、薬剤を使用せずに切り株を除去することができます。
灯油
灯油で枯らして除去するいう方法もありますが、環境汚染の原因となるため、お勧めできません。
コメント